そういう人は
「本気でやろうと取り組めば、何だって出来ないことはない」
「無理?もとから無理は承知の上。その上で出来る方法を模索している」
という考え方をします。
それ自体は悪いことではありません。
それによって最初は不可能と思われたことが可能になることがあります。
世の中の発展はむしろそういう人達の努力の賜物でしょう。
しかし、全員が全員、それを可能にしてきたわけではありません。
そこには、能力以外にも、運、タイミング、努力の方向性、努力の量等々、様々な条件が絡み合います。
最も大切なものは本人の意識ですので、その人の意識が強くその物事の実現に向かっていれば、それを引き寄せる力が発生し、様々な条件が自然に整い始めます。
しかし、それでも物事によっては想像以上の時間がかかったり、いくら努力を続けても限界がきて実現出来ずに失敗することがあります。
その場合、後からよく見てみると何かしら間違ったことをしているものです。
例えば身近によくある例ですが、美味しいラーメンを作ることが出来る人がラーメン屋さんを始め、最初の3ヶ月で近所でも評判の繁盛店になったのに次第に客足が途絶え始めるお店があります。
ラーメン自体は相変わらず美味しいのですが、スタッフが営業中でも隠れて煙草を吸ったりお客さんへの対応が悪く、お店の清掃状態も悪く、入口の自動ドアも調子が悪いまま直されず。
オーナーは目の前のラーメンを作ることや日常の雑務に意識を取られ、足元で起きている単純な事柄に気付かず放置したまま時間が経過。
そうこうするうちに借金を重ねることになってしまい、それでもオーナーは「まだやれる!」「まだここからだ!」と頑張ってしまいます。
軌道修正すべき点を修正しないままいつまでも空回り・・・。
このオーナーは、美味しいラーメンを作ることが出来る、という素晴らしい能力はあったのですが、お店を成功させるために必要な他の部分、人を使ってお店を切り盛りしていく、お客さん目線で物を見る、細部に目を配る等といった別の部分が欠落していたことになります。
ラーメン屋さんとして美味しいラーメンを作ることが出来るという能力は素晴らしく、そこだけはラーメン屋さんに向いていた唯一の点ですが、自分のお店をまともに管理出来ていないわけですから、他の部分は全然ラーメン屋さんに向いていなかった、ということにもなります。
他のケースでも、見ていると次のような共通点があることに気が付きます。
- 本来やるべきことをやっていない
- やらない理由は、それが大切なことだと気付かない
- 既に限界以上に無理な状態になっているにもかかわらず、「まだ出来る!」と無理やり自分自身を思い込ませ、無理に無理を重ねる
- それに付き合わされるため、人がついてこなくなる
- 結果、運を使い果たし、人徳も無くす
最も気を付けるべき点は
流れの中で、頑張っても既に無理な流れに入っていること、限界以上の無理であることに気付く
という点です。
気と同じく、物事には自然な流れというものがあります。
全ては最初に意識があり、意識が元になって目の前の現実は形作られていきます。
そして、現実が形成されていく時には流れというものがあります。
川の流れも、反対側の淀んだ場所にあった泥水が突然こちら側に飛び越えて来るわけではありません。
泥水が流れて来るのは、既に自分がいる場所の流れの上流に泥水があるからです。
その流れを自分で変えない限り、時が来れば自然に自分がいる所に泥水が到達するだけのことで、泥水が来ない流れに自分がいれば、泥水が突然飛び越えてくることはありません。
今どういう流れの中に自分はいるのか、つまりどういう現実が形成される方向に進みつつあるのか、出来る限り正確に捉えることが大切です。
上記のラーメン屋さんの例で言えば、近所には悪評が立ち、借金は限界を超え、たとえ自分自身反省し、スタッフを入れ替えて今すぐ改善を始めたとしても間に合わないところまで来ている、そういう現実が既に形成されてしまっている、ということに気付くことです。
受験勉強ならその志望校を今のまま受けて受かるのか落ちるのか、仕事なら今進めていることが上手くいくのかいかないのか等々。
流れは常にチェックし、もし流れが悪くても多少の努力で良い流れに変えられるのならそのように努力しましょう。
でもその流れが悪過ぎて、まさに「限界以上の無理をしようとしている」ことに気付けたら、その時点で目標を変えるなり、全く別の方向に進むなり、即座に起動修正すべきです。
そのまま進むと、それは十中八九まず失敗するでしょう。
それも、限界以上の無理をした上での失敗の場合「致命的な失敗」になってしまうでしょう。
「致命的な失敗」は、貴方の器を小さくしてしまい、またリカバリーするのがとても大変です。
一番良いのは、致命的でない小さな失敗をたくさんすることです。
そうすることでたくさんの気付きがあり、人の成長は早まります。
「致命的な失敗」も長い目で見ればもちろん成長に繋がりますが、それを短期間で成長に繋げることが出来る人は多くありません。
「致命的な失敗」がトラウマとなり、器が小さくなってしまうため、以前と同じように挑戦することが出来なくなってしまう人が大半です。
こういった「致命的な失敗」の原因は、元を辿れば本人の自信過剰にあります。
自分なら出来る、ここからでもまだ挽回出来る、と自分自身の能力を過信し、無理に無理を重ねた結果、「致命的な失敗」に至ります。
人にはもともと向き不向きがあります。
以前「人の器と努力の方向性☆」について書きましたが、努力の方向性が間違っているといくら努力しても実らず、その結果、自分の器を小さくしてしまいます。
そして、失敗や諦めが続くと、人生そのものが楽しくなくなってしまいます。
職業、友人、恋愛や結婚の相手、勉強、スポーツ、趣味、ありとあらゆる物事に自分にとっての向き不向きがあります。
自分の気質、性格を知り、向き不向きを正確に把握していれば、努力の方向性を大きく間違うことはそうありません。
しかし、個人としての能力が高く、特に小さい頃から自分のやりたいと思ったことを実現してきた強い成功体験を持っている人ほど、自分自身の能力を過信し、限界以上の無理をしてしまいます。
肉体的な面、精神的な面、経済的な面、それぞれで。
今目の前で起きている流れを再度きちんと見て、もし悪い流れになっているのならそれは自分のどういう所から出ているのか?
それを自分が実現しようとしていることと照らし合わせてみると、実現しようとしていることは自分にとって本当に向いていることなのか?
自分の気質、性格で、そのために必要なことが本当にきちんと出来るのか?
出来ないから(向いていないから)今の現実が出現しているのではないのか?
取り組んでいる物事がなかなか上手くいかない人は、向き不向き、自信過剰になり過ぎていないか、努力の方向性について、今一度チェックしてみることをおススメします☆
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